お役立ちコラム

開発部門責任者が語る適性検査SPI3の役割

2021年09月29日
  • SPI3の特徴

1974年、「性別」や「学歴」が選考基準になるような時代に、個人のラベルではなく本来の持ち味を可視化し、いきいきと活躍できる社会にしたいという想いで誕生したSPI。リリースから40年以上の歴史の中で社会環境やニーズの変化とともに進化している適性検査SPI3の役割を開発部門の責任者がお伝えします。

適性検査SPIの開発背景

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適性検査SPIが生まれた背景には、「個を生かす(個人の特性をとらえ、いかに生かすか)」という考え方があります。SPIが誕生した1974年当時、「性別」や「学歴」、「身元調査」による採用選考が当然のように行われていました。個人の属性やラベルではなく、一人ひとりの本来の持ち味に焦点を当て、その特性を可視化し、いきいきと活躍できる社会にしたいという想いからSPIは生まれています。

SPIのリリースから40年以上の歴史の中で、社会環境や市場ニーズの変化を受けながら進化を続けて参りました。職務への適応可能性や総合的な人物イメージを、より分かりやすく把握できるよう2002年にSPI2へ改訂。その後2004年には、ペーパーテスティング方式(マークシート方式)に加え、コンピュータ上でのテスティングサービス(テストセンター、インハウスCBTWEBテスティング)を開発し、実施形態を広げて参りました。また、お客様から頂く採用定着にまつわる課題を受けて、2013年にSPI3へのバージョンアップを図りました。SPI3の開発過程では、若手社員の定着に関する大規模な実態調査を実施し、若手の適応に関わる新たな性格尺度を追加しました。また、職務だけでなく組織への適応という観点を追加し、オプションの能力検査として構造的把握力検査も加えました。

サービスの形は時代やお客様の声を背景に進化をしていますが、私たちは創業以来変わらず「個を生かす」という考え方を大切にしています。

適性検査に求められる公正・公平さと利便性

SPI3は現在、約13,000社のお客様にご利用いただいています。多くは、採用場面での人物理解や選考の判断材料にご利用いただいています。

採用活動の目的は、採否判断をすることではなく、自社の将来を担う人材を獲得することであり、個人にとっては自分の持ち味を生かし入社後にいきいきと働ける職場や仕事に出会うことです。その実現においては、企業と応募者が相互に理解を深めることが不可欠ですが、時間の限られた採用プロセスの中だけで一人ひとりの持ち味や向き・不向きを把握しきることは難しいのが実態です。そこにおいて、私たちが提供しているSPI3が、個人を分析的かつ立体的にとらえ理解を深めるためのツールとして、お役に立てると考えています。

採用活動における合否判断は、応募者一人ひとりの人生に関わるものであり、企業にとっても未来の行く末を左右する極めて重要な意思決定場面です。そのような場面で利用いただく適性検査の社会的な影響と責任を強く自覚し、測定精度をはじめとしたサービスの品質に徹底してこだわってきました。また、受検者の皆さんにとって、公平・公正で安心して受検できる環境を提供する為、テストセンターをはじめとした複数の実施形態を提供し、受検機会を最大限広げられるよう日々の運用改善に努めています。

ありがたいことに、適性検査の利用が社会的にも浸透し、その利用者はベテランの人事だけではなく、新任の人事や現場面接者など多岐にわたります。一方で、適性検査はその特性上、複雑で活用には一定の習熟が求められるものですが、特定の専門性を持つ人だけでなく、どのような立場の人が見ても、可能な限り誤解なく読み解けるものをつくることが重要であり、それがSPI3に求められるクオリティだと認識しています。

2018年にはSPI3の報告書を全面的にリニューアルし、より使いやすく、より多くの人にとっても人物理解に役立てていただけるよう改善を図ってまいりました。また、SPI3では複数のオプション報告書をご用意しています。採用面接だけでなく、SPI3から読み取れる結果を入社後の場面でも活用いただくことで、個を生かす採用・育成を支援したいと考えています。例えば、新規入社者の性格特徴を入社後の配属先上司向けにわかりやすい形で連携し、受け入れ準備にご活用いただいています。

これからますます求められる「個を生かす」ことの重要性

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企業の競争環境が複雑化し、日本の労働人口が減少していく中で、一人ひとりがもつ力を生かしていくことの重要性は今後ますます増していくと考えています。

多様な人材一人ひとりの持ち味を把握し、職務・職場・人との適合を図ることで、個人のパフォーマンスとエンゲージメントを高め、組織としての力を高めていくことができると考えています。

適性検査で捉えている人の内面にまつわる心理的情報は、複雑で実態のないものです。その情報を有効に・正しくご活用いただくために、サービスの品質、使いやすさを常に磨いていてまいります。また、企業だけでなく受検者にとっても公平・公正で不利益のないサービスであるよう適性検査を提供する事業者として責任をもっていきたいと考えています。

お客様の「個を生かす」採用・育成の実現に寄与できますと幸いです。今後も、ご期待に沿えるサービス提供を行ってまいりますので、引き続きよろしくお願い致します。


適性検査を導入してさらに効率的な採用を

SPIの適性検査を取り入れることで、定量的なデータによりさらに効率的な採用や配置・配属を行うことができます。今では多くの企業がSPIを取り入れており、採用の際に欠かせないステップとなりつつある適性検査。

採用の精度についてお悩みの方は、ぜひSPIの導入をご検討ください。

また、適性検査(SPI)については以下の記事も併せてご覧ください。
>>適性検査とは?押さえておきたい活用方法や検査の種類について



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