導入事例

新入社員のチャレンジを後押しするアセスメント
~自己理解・相互理解、そして配属後の目標設定へ~

株式会社アイケンジャパン
目的・課題

新卒採用の拡大に伴い、受け入れ方法を検討する必要があった。 新卒入社者の初期研修の中で自己理解や相互理解を促進したい。

SPI3の
活用方法

SPI3 for Employeesを新入社員に受検してもらい、新入社員研修内でのフィードバック実施や相互共有、発表を行った。

効果

自己理解・相互理解に加えて、新人の目標設定にも繋げることができた。今後、オンボーディングをスムーズにするために活用予定。

事業成長と社風醸成のための新卒採用担当として入社

私は3年前にアイケンジャパンに中途入社し、現在は新卒採用を担当しています。
元々、他社で新卒採用を担当しており、転職活動のなかで当社に出合いました。事業拡大に伴い積極的に採用活動を行っている点と、面接後事務所を見学した際に社員から「面接どうでしたか?」と気さくに声をかけてくれるような、アットホームな社風に魅力を感じ入社を決めました。

当時は、会社が拡大するなかで「アイケンマインドの醸成などを目的に新卒採用人数を増やしたい」という機運も高まっていましたが、新卒採用担当者が社内にいない状態でした。そのタイミングで入社し、本格的な新卒採用活動の企画から実施、入社後の育成を仕組み化することに取り組み始めました。

新卒入社者のフォロー研修で自己理解や相互理解を促進したい

以前から当社では採用活動で適性検査SPI3を利用していました。前職で、私自身も自己理解促進の研修を受けて役に立った実感もあり、いつか当社でも自己理解を目的とした研修をやってみたいと考えていたところ、新しく従業員向けのSPI3 for Employeesがリリースされたと伺いました。当時、新入社員研修の企画を検討している最中だったこともあり、自分が受けたらどんな結果が出るのだろうという純粋な興味と、社員が自分自身の強みを発見し、伸ばしていくきっかけになればいいなと考えました。

ツールに興味は持ちましたが、いきなり新入社員向けに利用するのは多少の不安もありました。そのため、まずは総務部内でトライアル受検を行いました。実際に自分の結果を見て、「当たっている!」という実感も持ちましたし、他メンバーの結果を見てみると驚きもありました。今まで漠然と「この人はこういうことに興味がありそう」と思っていたことでもお互いにあえて言葉にする機会は少ないものです。それらを明らかにし、みんなで共有し合う場自体に価値があるとあらためて実感しました。

また、自分の結果を見ながら説明を聞けたことで活用シーンや導入へのイメージを膨らませることができました。自分が受検者の立場も経験してみることで、受検者の回答負荷などの懸念点を払拭することもできました。企画を進めるにあたり、本利用の前に部署内でまず受けてみることをお薦めします。

相互理解・自己理解のツールとしてSPI3 for Employeesを選んだ理由

SPI3 for Employeesを実際に受けてみて好印象だった点は2点ありました。

1つ目はSPI3 for Employeesの報告書が、良い悪いというふうに二極化するようなアウトプットではなかったことです。志向・仕事観は、自分の特徴の何が特に際立っているのか? どちらの傾向が強いのか?が捉えやすく、新入社員にフィードバックしても誤解を招く懸念が小さいと感じました。また、報告書も文章や図、表など用いて表示されており、見た目にも分かりやすく、自己理解・相互理解にも活用しやすいと感じました。

2つ目は、受検時間が短時間で済むことです。志向・仕事観のパートだけであれば、20分程度で済むこともあり、受検者の負担になりづらいと感じました。新入社員も就職活動時に適性検査の受検には慣れていることもあり、特に問題なくWEBで受検できました。

(本人フィードバック用報告書より抜粋)

新入社員研修内でのフィードバック研修実施

 入社前に受検してもらい、入社後の新入社員研修のなかで結果の返却と、自己理解や相互理解を促す1時間30分の研修を実施しました。研修にはリクルートマネジメントソリューションズが提供しているフィードバック用のワークシートも活用しました。まず2人1組でシートに沿って結果や感想を共有し、最後には全員の前で自分の結果や特徴について発表をしてもらう形式を取りました。
 
 SPI3 for Employeesの報告書そのものの良さは自分の結果を見て理解できていたのですが、新入社員が結果を見て、「本当に自己理解が進むのか?」「相互理解につながるのか?」という「効果」に関しては実際に行うまで不安もありました。特に志向・仕事観に関しては、まだ働いたことがない新入社員に適切な回答ができるのか? 返却されたときに納得感があるのか?なども気になった点でした。
 
 しかし、実際に研修を実施してみると「まだ働いてないから分からない」というふうに考えるのではなく、「学生時代にこういう経験をしていたからこの項目が高く出ているのだと思う」と新入社員なりに過去の経験と結び付けて読み取っていたのがとても印象的でした。志向・価値観は不変なものではなく、「今自分が置かれている状況や環境に応じて変化し得るもの」と聞いていたので、「今の素直な気持ちで答えてもらっているな」と捉えることができました。
 
 また、研修後に感想や学びを共有する際に配属後の目標につなげて語ってくれる人も多く、「今はこの項目は1だけど、これから伸ばしていきたい」といった声もあがりました。私自身も「そういう考え方もあるのだな」と学びになりましたし、自己理解・相互理解を超えて、目標設定につながる前向きな場になりました。

(本人フィードバック用報告書より抜粋)

受検・フィードバックを受けた新入社員の生の声

(新入社員:西條)まず自分が受けた適性検査の結果を返却されるということが初めてで、面白いなと感じました。就職活動中に受けた適性検査とは質問も異なるので、少し回答に戸惑う質問もありましたが、時間も短く、負担は感じませんでした。
 実際に結果である報告書を見て、「貢献」や「親和」などの人間関係に関する項目が高くなっており「自分の特徴が示されている」と感じました。回答時は入社前だったこともあり、「人間関係や働くってどういうことなのだろう」と不安に感じていました。自分が、大事にしたいと思っていた価値観が上位の項目に出ていたので、当たっていると感じました。

自分が大事にしたいことと、面接や入社前の研修を通じて感じていた当社の特徴が一致しているのを感じ、「自分に合っている企業に就職できたのだな」と嬉しく思いましたね。

 実際の研修の場もとても楽しかったです。全員の結果がバラバラで、「仕事はバリバリやりたい」「結果を出して認められたい」と思う同期もいて、考え方の違いがあることが面白いと思いました。一番親しくしていた同期が自分と全く異なる結果だったのを見て、たとえ異なる性格・価値観であっても理解し合えると感じられたことも良かったと思います。
また、出会ったばかりの同期と「価値観」について深く話すきっかけになったこともありがたかったです。

配属後も研修で大事にしたいと思った価値観を基に、小さなことでもチャレンジするようにしています。具体的には「人間関係を大切にしたい」と思っていたので、いろいろな人に自分から積極的に話しかけ、仕事について相談しやすい状況をつくるよう心がけました。

今後は現場も交えてオンボーディングをよりスムーズに

(人事:家令)
今回は新入社員のオンボーディングの入り口として、自己理解・相互理解に活用しましたが、来年以降は配属先の上司にも結果を返却し、職場・上司の受け入れまでつなげていきたいと考えています。また、入社2年目、3年目研修など階層別の研修も今後設計していく予定です。支店同士の交流の機会や「みんなで新入社員を育てよう」という空気をもっとつくっていきたいと考えています。今後も、SPI3 for Employeesを活用しながら、相互理解を全社で行い、しっかりとした信頼関係がある強い組織にしていきたいです。

総務部 人事・総務課 係長 家令 舞美様 

株式会社アイケンジャパン

従業員数:
139名(2023年6月末時点)
業種:
不動産 
課題:
  • キャリア自律
  • 組織開発

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